サウンドバーとかについて書くブログ

別のブログでは知財管理技能検定1級試験を中心として知財系のことをいろいろ書いてますが、このブログでは知財以外のことについていろいろ書きます

私的にはヤマハは違う方向に行ってしまいました

ヤマハがまた新しいサウンドバーをだしたようです。YAS-109と209だそうです。

期待してしまいましたが、私の期待とは違う方向へ進んだ商品のようです。

 

例えば、YAS-209について、簡単に書けば、

 

YAS-207の性能 + スマートスピーカー的機能 + リモコン部分を使いやすくするなど操作性をアップ

 

というところでしょうか。

 

私は、SONY的な、Dolby AtmosやDTS :Xに対応した、ホームシアターユース面での性能/機能の強化を期待していました。

 

今回のYAS-109/209は、家庭でいろいろと手軽に使えるスピーカー(注)としては魅力的でしょうが、私にはもの足りません。

 

私はホームシアターの音にこだわり続けますので、次はやはりSONYサウンドバーを選びます。

 

 

 

(注)

YAS-109/209では、YAS-109/209だけでネットで音楽を手軽に聴くことができます(Amazon MusicSpotifyに対応)。音楽好きには、メリットがある機能かもしれません。

また、ホームシアターについては、Dolby Audioや、DTSには対応(Dolby True HDやDTS HDの7.1chサラウンドには対応していないようで、5.1chサラウンドまでしか楽しむことができません。Dolby AtmosやDTS :Xは言わずもがな、です。)していますし、またDTS Virtual X機能がありますので一応立体「的」な音を楽しむことはできます。ホームシアターはこれで充分という方もいるでしょう。

 

 

追記

アレクサにも対応しているそうです。本当にスマートスピーカーになったみたいです。一種のIoTですね。

 

【追記あり】Dolby Atmosは映画館用と家庭用では異なるらしい、です。

Dolby Atmosは映画館用と家庭用では異なるらしい、です。

 

聞いた話です。本当かどうかはわかりません。

 

映画館用のDolby Atmosは、出演俳優の声、BGM、効果音に至るまで、全てのサウンドがオブジェクトオーディオ(オーディオ信号+位置情報)、だそうです。この位置情報を元に映画館の(前後左右及び天井に)沢山あるスピーカーの中のどのスピーカーから出力するかを瞬時に演算して決めてそのスピーカーから出力させることで、非常にリアルな三次元の立体サラウンドを実現している、そうです。これまでのチャンネル概念(5.1chとか7.1chとか)はない、そうです。

これに対して、家庭用のDolby Atmosは、従来のチャンネルベースオーディオ(5.1chサラウンドとか7.1chサラウンドとか)+(劇場用と比べると簡易的な)オブジェクトオーディオにより、三次元の立体サラウンドを実現している、そうです。ですので、映画館用のDolby Atmosと比べると三次元感は多少なりとも物足りない、そうです。それでも、これまでの平面サラウンドと比べれば全然違う、そうです。なぜ家庭用Dolby Atmosはこのようになっているか。それは、このようにすることによって従来のチャンネルベースオーディオサラウンドのみの場合でも対応できるようにしたから、だそうです。

 

 

全て聞いた話ですので、「〜そうです。」だらけで、すみません。

 

 

 

※7/13追記

これも伝え聞いた話ですが、映画館用、家庭用の他、モバイルデバイス用のDolby Atmosも存在するそうです(いくつかのアンドロイドスマホ等にはその機能を搭載しています)。映画館用、家庭用とは異なり、完全ヴァーチャルだそうで、その意味でHT-X8500に近いようです。

もっとも、HT-X8500は、ハードシステムはSONY独自の立体音響システムをつかい、それがDolby Atmosに対応してDolby Atmosを実現しているので、Dolby社の認証を得ており、Dolby Atmosのロゴの表示が認められている、ということです。

モバイル版Dolby Atmosは、サラウンド部分はハード的にもDolby社のヴァーチャルシステムを用いているらしく、その意味で完全ヴァーチャル、と書いた次第です。

ちなみに、iPhoneはといいますと、AppleTV Appから、Dolby Atmosの映画等コンテンツを閲覧(サブスクリプション)または購入することはできるそうです。しかし、iPhone単体ではDolby Atmosを楽しむことはできないようです。Lightning - DigitalAVアダプタで、HDMI に変換し、サウンドバー等のサラウンドシステムに接続しないと楽しむことができないようです。

 

ヴァーチャルサラウンドについて(その4)

(その3から続きます。)

 

前回は、私が持っているYAMAHA YAS-207のヴァーチャル3Dサラウンドについて説明しました(そのつもりです)。おわかりいただけましたでしょうか。

 

今回は、私が今サウンドバーを買いかえるならこれを買いたいと考えている、SONY HT-X8500を考えてみたいと思います。

 

SONY HT-X8500はサウンドバー本体のみのシステムです。

ハード的な仕様を確認しますと、スピーカー構造は「2.1ch(内蔵サブウーハー)」だそうです。内蔵のスピーカーユニットの数でいえば、フルレンジ2+ウーハー2、都合4つのスピーカーユニットが1本のサウンドバーに内蔵され、これだけでシステムが構成されている、のだそうです。ハード的には、ステレオ+超低音のシステムに思えます。

しかし、これだけで、SONY HT-X8500は、Dolby AtmosやDTS:Xに対応しています。前述のハードスペックで、フロントL、フロントR、センター、サラウンドL、サラウンドR、サラウンドバックL、サラウンドバックR、超低音部(サブウーハー)、そしてオブジェクトサラウンドサウンドDolby AtmosやDTS:Xの3Dサラウンドの肝となるサウンド)にまで対応できている、ということなのです。

 

これはどういうことでしょうか。

 

ここでSONYの独自の技術、機能である「S-Force システム」がでてきます。この「S-Force システム」により、前述の(リアルサラウンドシステムのスピーカーの数と比べてスピーカーユニットの数が少なすぎる)SONY HT-X8500のハードスペックでも、3D音場が「ヴァーチャル」で構築されます。

ただし、これはDolby AtmosやDTS:Xの3Dサラウンドそのものではありません。別のものです。

ですが、この「S-Force システム」が、Dolby AtmosやDTS:Xに対応しこれらを再生可能です。SONY HT-X8500は、ブルーレイディスクに収録されているDolby Atmos音声やDTS:X音声を「ヴァーチャル」スピーカーシステムで再現している、ということなのです。その証拠として、DolbyやDTSはSONY HT-X8500にDolby AtmosやDTS:Xの「認証」を与えており、ロゴの使用を認めています。

 

 

まとめると、SONY HT-X8500は、「S-Forceシステム」により、「ヴァーチャル」スピーカーシステムを構築しており、ハード的にリアルサラウンドのスペックではないものの3D音場を実現しています。そしてSONY HT-X8500は、Dolby AtmosやDTS:Xに対応しており、これらの3Dサラウンドの再生を実現しているのであり、そしてDolby AtmosやDTS:Xの「認証」を得ている、ということなのです。

 

 

なお、SONY HT-X8500に搭載の「S-Forceシステム」は、「S-Force Pro」だそうで、通常のS-Forceよりも性能がいいそうです。

 

 

※追記

「S-Force 」又は「S-Force Pro」はフロントサラウンドによる縦の音声以外(水平面)での音場構築を担当しているそうで、縦の音声については「Virtical Surround Engine」という機能が働いて、3D音場を構築している、そうです。

ヴァーチャルサラウンドについて(その3)

(その2から続きます。)

 

ある映画の、サラウンドで音声収録されたブルーレイディスクがあります。

 

これをブルーレイディスクプレーヤーで再生します。プレーヤーから出力される音声信号は何もしなければサラウンドの信号でしょう。HDMIケーブル規格で、デジタルで出力されます。

 

このHDMI を、アンプと必要な数のスピーカーで構成されるリアルサラウンドシステムにつなげれば、そのシステムに応じたサラウンドの音声を楽しむことができます。

 

では、このHDMI を、サウンドバーに接続した場合はどうなるのでしょうか?私が持っている、YAMAHA YAS-207の場合を説明します。

 

YAMAHA YAS-207は、ハード的には、1本のサウンドバー本体と、外付けのサブウーハーユニット1つで、構成します。このサウンドバー本体部分には、5つのスピーカーユニットが内蔵されていて、これらが、フロントL、フロントR、センター、サラウンド(リア)L、サラウンド(リア)Rを担当します。サウンドバーとサブウーハーユニットの組み合わせで、5.1chサラウンドに対応しているのが、YAMAHAのYAS-207、です(※)。

 

さて、YAMAHA YAS-207は「ヴァーチャル3D音声」の機能を持っていますが、これはどういう意味なのでしょうか。

3Dっぽく感じられるように、もともとの音声(ステレオ、5.1chサラウンド、7.1chサラウンド)から、「擬似的に」、3Dの音声成分をとりだし(と言いますか、つくりだし)ている、ということなのです。だから「ヴァーチャル」なのです。

 

これは、Dolby AtmosやDTS:Xの3Dサラウンドとは、全く違います。Dolby AtmosやDTS:Xは、もともと3D信号がありますから、機器側で「擬似的」に3D信号をつくりだす必要はありません。機器側は、Dolby AtmosやDTS:Xの信号に対応して、そのまま3Dの出力ができるようにすればいいのです。

 

 

話をまとめます。YAMAHA YAS-207は、5.1chサラウンドには対応していますが、3D音声については独自に機器側で「ヴァーチャル」でつくっている、ということです。

つまり、YAMAHA YAS-207は、音声信号としての3Dヴァーチャルシステムを構築している、ということでしょう。

 

 

※注

YAMAHA YAS-207のサウンドバー本体には、「5つのスピーカーユニットが内蔵されていて、これらが、フロントL、フロントR、センター、サラウンド(リア)L、サラウンド(リア)Rを担当します。」と書きました。

ただ、私には、この5つのスピーカーが、フロントL、フロントR、センター、サラウンド(リア)L、サラウンド(リア)Rに対して、単純に一対一対応というわけではないように思えてなりません。

おそらく、複数のスピーカーユニットを使って、フロントL、フロントR、センター、サラウンド(リア)L、サラウンド(リア)Rの信号を再生し、サラウンドの音場を構築しているのではないか、と私は考えています。そういう意味で、YAS-207は「ヴァーチャル」スピーカーシステムだと思います。

さらに言えば、擬似的(「ヴァーチャル」)に3D音場を構築する場合には、複数のスピーカーユニットを使い、これで擬似的(「ヴァーチャル」)3D感をつくっている、と私は考えています。

ヴァーチャルサラウンドについて(その2)

(その1から続きます。)

 

実は、前回に書いたこと以外で「ヴァーチャル」と表現している場合があります。

 

例えば、音声信号自体はただのステレオ音声信号なのに、そのステレオ音声信号から「擬似的」にサラウンド音声信号をつくりだす(正確には、サラウンド成分として使える音声信号部分をとりだして、サラウンド音声信号をつくり出力することで、サラウンドの音場を構築している、と書くべきでしょうか)、これをもって「ヴァーチャル」といっている場合があるのです。

 

これで何が困るかというと、物理的なスピーカーにおける「ヴァーチャル」と、音声信号そのものにおける「ヴァーチャル」とを、一緒にされている方々がいて、時々話をしていると話が通じなくなりおかしくなることがあるのです。

 

今回の場合は、サラウンドではない音声(ステレオ音声)を擬似的にサラウンドにしてしまう、というものです。

 

それに対して、前回の場合は、物理的に少ないスピーカーユニットでサラウンド音場を構築し、サラウンド音声信号をそこにあてはめて、サラウンドサウンドを再生しよう、というものです。

 

この違いを理解されておらず、ごちゃまぜにされているため、話がおかしくなることがあるのです。

 

(その3に続きます。)

ヴァーチャルサラウンドについて(その1)

また久々に書きます。

 

 

サウンドバーの説明で、「ヴァーチャルサラウンド」という言葉を聞いたことはありませんか。

 

これは、サラウンドチャンネル分全てのスピーカーの数をしっかりそろえた「リアルサラウンド」システム、これにあい対する言葉、と言っていいでしょう。

 

「リアルサラウンド」システムは、例えば5.1chサラウンドだったら、フロントL、フロントR、センター、サラウンド(リア)L、サラウンド(リア)R以上の5つのスピーカー、プラス超低音担当のサブウーハースピーカー1つ、合計6つのスピーカーで構成されるシステムです。これをしかるべき場所に正しく設置して、サラウンドの音場を構築し、サラウンド音声を楽しむ、というものです。

 

これに対して、サウンドバーは、サブウーハースピーカーは別途外付けの場合もあります(サラウンドスピーカーまで外付けの場合もあります)が、基本的には「サウンドバーのみ」で、フロントL、センター、フロントRの各音声のみならず、超低音部分やサラウンド音声までをも、1本のサウンドバーでまかなって、サラウンド音場を構築してしまおう、というものです。

 

つまり、「ヴァーチャルサラウンド」とは、物理的に全てのスピーカーユニットを用意して構築するべきサラウンドスピーカーシステムを、1本のサウンドバーで、仮想的つまり「ヴァーチャル」に構築するもの、ということができるでしょう。

 

(その2に続きます。)

スポーツ鑑賞やコンサートライブで求めるサラウンドと、映画で求めるサラウンドは全く違うと思う

久々に書きます。5ヶ月ぶりですね。

 

これまでテレビやDVD、BDを見て思ってきたことなのですが、私は「スポーツ鑑賞やコンサートライブで求めるサラウンドと、映画で求めるサラウンドは全く違う。」と考えています。

 

両者の間の一番大きな違いは、「音の定位感及び音の移動感の厳密性」だと私は考えます。

 

スポーツ鑑賞やコンサートライブにおいては、厳密性は映画ほど求めないと思います。音の定位や音の移動よりも、音に包まれる感じを求めるのではないか、と思います。スポーツならあたかもスタジアムの観客席で見ているリアルな雰囲気を作り出す、コンサートライブならコンサートライブの会場にいてライブを目と耳で生で見て聴いて楽しんでいる感じを作り出す、ということを求めるのではないかと思います。

 

これに対して、映画は音の定位感や音の移動感を、スポーツ鑑賞やコンサートライブに対して、かなり厳しく求められると思います。少なくとも、現在では。音に包まれる感じはむしろ邪魔。役者の声(セリフ)、効果音、BGM、それぞれが互いを邪魔せず、そして効果的になるように、映画は作られているはずです。

 

スポーツ鑑賞やコンサートライブで求めるサラウンドと、映画で求めるサラウンドが、全く違うものである以上、これらに対してのサラウンドの機能や設定も異なると思います。実際、サラウンド機器にはそういうモードを用意されてはいます。

ですが、なんか物足りないのです。家庭用サラウンド機器は、映画館のサラウンドシステムほど音の定位感や音の移動感が高くはありません。また、スポーツ鑑賞やコンサートライブを見ても、リバーブとかでとりつくろって誤魔化しているような気がしてなりません。

 

 

まあ、テレビは未だにステレオ音声のソースが多い(ドラマやアニメ、音楽番組、スポーツ中継等は、サラウンドでやってもらいたいです。)のですから、あまりサラウンドに力を入れても仕方がないのかもしれませんね。