サウンドバーとかについて書くブログ

別のブログでは知財管理技能検定1級試験を中心として知財系のことをいろいろ書いてますが、このブログでは知財以外のことについていろいろ書きます

ヴァーチャルサラウンドについて(その4)

(その3から続きます。)

 

前回は、私が持っているYAMAHA YAS-207のヴァーチャル3Dサラウンドについて説明しました(そのつもりです)。おわかりいただけましたでしょうか。

 

今回は、私が今サウンドバーを買いかえるならこれを買いたいと考えている、SONY HT-X8500を考えてみたいと思います。

 

SONY HT-X8500はサウンドバー本体のみのシステムです。

ハード的な仕様を確認しますと、スピーカー構造は「2.1ch(内蔵サブウーハー)」だそうです。内蔵のスピーカーユニットの数でいえば、フルレンジ2+ウーハー2、都合4つのスピーカーユニットが1本のサウンドバーに内蔵され、これだけでシステムが構成されている、のだそうです。ハード的には、ステレオ+超低音のシステムに思えます。

しかし、これだけで、SONY HT-X8500は、Dolby AtmosやDTS:Xに対応しています。前述のハードスペックで、フロントL、フロントR、センター、サラウンドL、サラウンドR、サラウンドバックL、サラウンドバックR、超低音部(サブウーハー)、そしてオブジェクトサラウンドサウンドDolby AtmosやDTS:Xの3Dサラウンドの肝となるサウンド)にまで対応できている、ということなのです。

 

これはどういうことでしょうか。

 

ここでSONYの独自の技術、機能である「S-Force システム」がでてきます。この「S-Force システム」により、前述の(リアルサラウンドシステムのスピーカーの数と比べてスピーカーユニットの数が少なすぎる)SONY HT-X8500のハードスペックでも、3D音場が「ヴァーチャル」で構築されます。

ただし、これはDolby AtmosやDTS:Xの3Dサラウンドそのものではありません。別のものです。

ですが、この「S-Force システム」が、Dolby AtmosやDTS:Xに対応しこれらを再生可能です。SONY HT-X8500は、ブルーレイディスクに収録されているDolby Atmos音声やDTS:X音声を「ヴァーチャル」スピーカーシステムで再現している、ということなのです。その証拠として、DolbyやDTSはSONY HT-X8500にDolby AtmosやDTS:Xの「認証」を与えており、ロゴの使用を認めています。

 

 

まとめると、SONY HT-X8500は、「S-Forceシステム」により、「ヴァーチャル」スピーカーシステムを構築しており、ハード的にリアルサラウンドのスペックではないものの3D音場を実現しています。そしてSONY HT-X8500は、Dolby AtmosやDTS:Xに対応しており、これらの3Dサラウンドの再生を実現しているのであり、そしてDolby AtmosやDTS:Xの「認証」を得ている、ということなのです。

 

 

なお、SONY HT-X8500に搭載の「S-Forceシステム」は、「S-Force Pro」だそうで、通常のS-Forceよりも性能がいいそうです。

 

 

※追記

「S-Force 」又は「S-Force Pro」はフロントサラウンドによる縦の音声以外(水平面)での音場構築を担当しているそうで、縦の音声については「Virtical Surround Engine」という機能が働いて、3D音場を構築している、そうです。