ヴァーチャルサラウンドについて(その1)
また久々に書きます。
サウンドバーの説明で、「ヴァーチャルサラウンド」という言葉を聞いたことはありませんか。
これは、サラウンドチャンネル分全てのスピーカーの数をしっかりそろえた「リアルサラウンド」システム、これにあい対する言葉、と言っていいでしょう。
「リアルサラウンド」システムは、例えば5.1chサラウンドだったら、フロントL、フロントR、センター、サラウンド(リア)L、サラウンド(リア)R以上の5つのスピーカー、プラス超低音担当のサブウーハースピーカー1つ、合計6つのスピーカーで構成されるシステムです。これをしかるべき場所に正しく設置して、サラウンドの音場を構築し、サラウンド音声を楽しむ、というものです。
これに対して、サウンドバーは、サブウーハースピーカーは別途外付けの場合もあります(サラウンドスピーカーまで外付けの場合もあります)が、基本的には「サウンドバーのみ」で、フロントL、センター、フロントRの各音声のみならず、超低音部分やサラウンド音声までをも、1本のサウンドバーでまかなって、サラウンド音場を構築してしまおう、というものです。
つまり、「ヴァーチャルサラウンド」とは、物理的に全てのスピーカーユニットを用意して構築するべきサラウンドスピーカーシステムを、1本のサウンドバーで、仮想的つまり「ヴァーチャル」に構築するもの、ということができるでしょう。
(その2に続きます。)